地元ライター発信!壱岐旅ブログ
写真が好きな人必見。猫の目線で撮った勝本浦には「エモい」が溢れていた
皆さん、写真を撮るのは好きですか?
街歩きは好きですか?
毎日見る景色でも、いつもとどこか違って見える瞬間は、きっと誰にでもあると思う。
天気によって、時間によって、あるいは気分によって目の前の景色は姿を変える。
だからいつも、街歩きをする時はカメラが手放せないんだろう。
今回は、ただ写真を撮ることが好きな筆者が、壱岐の北西端に位置する港町「勝本浦」を、いつもと違った目線で歩いてみたので、少しご紹介したいと思う。
そう、そして私は猫になった。
掲載日:2023年02月27日
ライター:みつこ
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目に飛び込んできたのは、港町ならではの景色
まずは港沿いをとぼとぼ歩く。
もし猫だったらどの道を歩くだろう、なんて考えながら歩いていたら、船の碇のようなものが目に入った。ただそこに置かれているものだったが、自分が猫だったらこの下をくぐるだろうなと思い、シャッターを切った。
なるほど、猫目線での写真は思ったより自分の感性にフィットした。
イカ釣り漁船が並んで停泊している港沿いを歩いていると、船についているたくさんの電球に目がいく。夜の姿を想像して、漁師さん達への尊敬の意が自然と溢れていた。
ノスタルジックな街並み
ここ勝本浦は、中国大陸や朝鮮半島への中継基地として重要な役割を担っていたこともあり、様々な歴史・文化遺産が残っている。
「KATSUMOTOURA GUIDE」を手に歩けば、その歴史・文化スポットの数に驚くことだろう。
この勝本浦歩き必須のアイテムは、勝本地区公民館や、辰ノ島遊覧船窓口などでもらえる。歩き始める前にゲットしよう。
今回は猫目線の写真歩きがテーマのため、注目してもらいたいのは勝本浦の風情ある街並みだ。
「街並み整備景観条例」が策定されている勝本浦には、歴史深さの中に新しさが生まれており、その調和のとれた美しさに思わずため息が出る。
ふらふらと歩いていたら、ふと電話ボックスに目が留まった。都会の雑踏の中にある電話ボックスと違う、そこにポツンと設置された電話ボックスの哀愁に、思わず猫目線でシャッターを切った。
猫目線で見つけた階段の先には
町の中には急な階段や坂道がいくつか点在している。そんな景色も、見る人によっては好奇心を仰ぐだろう。
志賀神社(しかじんじゃ)に続く階段を登ると、階段の脇に小道を見つけた。石垣の隙間から生える緑が、独特の存在感を醸し出している。
もし私が猫だったら、この道は好きな道だと思う。
その地形から階段がとても急な造りになっているが、猫だったら案外登るのも簡単なんじゃないだろうか。
絶品。壱岐牛バーガーで腹ごしらえ
少し歩いて疲れてきたので、カフェで一休みすることにした。
しかし、ここモカジャバカフェ大久保本店に来て、ドリンクだけで満足できるほど大人ではない。
当たり前のように壱岐牛バーガーを注文し、思い切り頬張った。
肉汁が溢れて、壱岐牛の旨みと香りが広がる。本当は大きな声で言いたい「美味しい」を、一人噛み締めた。
ぶらぶらと街を歩き、好きな景色を写真に残し、お腹が空いたら壱岐牛バーガーを食べる。
ありきたりな表現になるが、なんとも贅沢な時間だと思う。
車から降りて、歩いてみて分かったこと
人目線と猫目線で勝本浦を歩いてみて、今まで見えていなかった景色に出会うことができた。
昔の面影残る石垣や階段。ピンクっぽい暖かさ感じる道路。真っ赤に映える郵便受けや消化器。
そのどれもが絶妙に調和して、目を楽しませてくれる。
そして耳を澄ますと聞こえてくるのは、漁船が波に揺られる音や、遠くにはトンビの鳴き声。
行き交う人々が笑顔で挨拶を交わす声には、まるで故郷に帰ってきたような安心感を感じる。
勝本浦は、歴史・文化を学べる町というだけではなく、そこに住まう人々の想いを、町全体で形に残している情緒を感じられる町だと思う。
使い方が合っているのかは別として、私はそんなこの町の「エモさ」が大好きだ。
至る所に魅力溢れる壱岐島は、きっとあなたの感性のどこかに引っかかるものがあると思う。
それは自然なのか、人なのか、食物なのか、もしくは過ごす時間そのものか。
あなただけのその答えを探しに、いつかきっと旅に訪れてほしい。