地元ライター発信!壱岐旅ブログ
世界にひとつだけのオリジナルGIN作ってみました!
麦焼酎発祥の地である壱岐島には、現在も7つの焼酎蔵があります。
その1つである「壱岐の蔵酒造」では、数種類のスピリッツから好きなものを選び、オリジナルのジンをブレンドすることができます。今回はお酒好きの友達を連れて、オリジナルジンブレンド体験をしてきました!
掲載日:2024年08月29日
ライター:壱岐旅編集部
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壱岐の蔵酒造って、どんなところ?
1899年の酒税法施行以降、壱岐には55軒の焼酎の蔵元が誕生し、その後の統廃合を経て、現在では7軒の酒蔵があります。
島の中央部、芦辺町の小高い丘の上に建つ壱岐の蔵酒造はそのうちの1軒。1984年に6つの酒蔵が集まり、壱岐焼酎協業組合を創設。2010年に壱岐の蔵酒造となりました。
16世紀から受け継がれた伝統的な技法を守りながらも、減圧蒸留や花酵母仕込みなどの新しい試みにも挑戦し、壱岐焼酎の美味しさを追求し続けています。
近年では、壱岐焼酎をベースに、規格外や廃棄される農作物を使用したボタニカルで作られるクラフトジンを製造・販売しています。
ブレンドしよう!
壱岐焼酎をベースに、規格外や廃棄される農作物を使用したボタニカルで作られるクラフトジンを製造・販売している壱岐の蔵酒造では、季節ごとに変わる数種類のスピリッツから自分の好きなものを選んでブレンドし、世界にひとつのオリジナルジンをつくることができます。
まずは説明をよく聞きます。
ジンというお酒は、「テキーラ」「ウォッカ」「ラム」と並ぶ4大スピリッツのひとつで、植物由来の成分であるボタニカルによって香りづけされた蒸留酒。ここ、壱岐の蔵酒造では、そのボタニカルを壱岐でつくられたアスパラや柚子果汁、いちご、温泉成分?!やウニの殻?!からつくりだし、独特で風味のあるお酒に仕上げています。
オリジナルジンブレンド体験では、数種類のスピリッツを組み合わせて自分好みの味にするのですが、ここで1つ気を付けなくてはならないことが… それは、スピリッツの1つであるジュニパーベリーを少しでも入れなければ、それはジンではなくなってしまうということ!
もともと「ジン」の語源は「ジュニパーベリー」からきており、どんなジンにもジュニパーベリーが入っています。ジンのこまかな定義づけは国によって違いますが、簡単にいうと「ジュニパーベリーを主とするボタニカルで香りづけした蒸留酒」になります。
合計300mlになるように、調合を考えます。
この日のスピリッツは「ジュニパーベリー」「イチゴ」「ダイダイ」「ユズ」「ジンジャー」の全部で5種類。違う調合でブレンドしたり、季節によって入れ替わるスピリッツでブレンドしたりもしてみたい!何度でも楽しめる体験です♪
はじめに各スピリッツの香りをかいでから、チャートに配合を書き入れていきます。
・・・なにをどれくらい入れたらいいのか全然わからない!!!
でも大丈夫。「甘いお酒が苦手な人は、ジンジャーを多く入れるといいよ!」「ユズを入れるとスッキリするよ」など、職員の方がアドバイスをくれるので、初心者の方でも自分好みの味に近づけることができます。友だちのチャートと自分のものを見比べて、少しずつ配合を変えてみるのも楽しかったです!
チャートを書き終えたら、実際にスピリッツをブレンドしていきます。
学生時代に化学の実験で使ったような容器で大盛り上がり✨
ワイワイしながらも、スピリッツをいれるときは慎重に…
配分がずれないように、メモリから目を離せません。
スピリッツを混ぜるたびに香りを楽しみます。
「いちご、あまーい香り!もう少し多く入れようかな」「さっきまで甘い感じだったのに、ジンジャー入れてすこし引き締まった気がする」など、その度に感想を言い合いながら、配合を変えながら、ぴったり300mlになるまで入れていきます。
それが終わったら、瓶詰め!2種類の瓶の形から、好きなものを選ぶことができます。
瓶詰めが終わったら、昔から使われている手動の打栓機を使い、栓をします。
どのような仕組みで瓶にアルミのキャップをつけているのか知らなかったので、この機械をみてびっくり!レバーを押すだけで栓ができるの?!
「力を入れすぎて瓶が割れたら嫌だな…」と思って、ついつい力をゆるめてしまうと上手く栓ができません。そこは思いっきりグイっとやるのがコツです!
自分の好きなラベルを選べるけど…どうしよう!全部オシャレで選びきれない~
同じラベルに見えるものも、和紙とコピー用紙のようなものと、ツルツルにコーティングされているもの…実はそれぞれ材質が違うから、デザインが同じでも雰囲気が変わってきます。
ラベルには、作った日付や名前、好きな名言?など、何でも好きに書き込めます。あえてシンプルなラベルを色鮮やかに塗ってもかわいいかもしれませんね!
できあがり~!
みんな違う配合で、デザインで、うまく仕上がりました。飲むのが楽しみです✨
「すぐに飲みたいね!」という声や「もったいなくて飲めない…」という声も。
私がつくったジンは、いまテレビの横に飾られています。私はもったいなくて飲めない派だな~
最後はラッピング作業
不織布のラッピング用紙に包んで、商品のように仕上げます。
自分へのお土産に!と思って予約した体験だったけど、友だちのことを想ってブレンドしたジンをプレゼントするのもいいかも~なんて考えながらラッピングしていました。
無料の蔵見学もおすすめ!
オリジナルジンブレンド体験と一緒にお勧めしたいのが、無料の蔵見学!
どのように麦焼酎ができるかを丁寧に説明してくれます。
この時期は酒の仕込みをしていなかったので、大きなタンクはすべて空っぽ!
「この中で住めるかも…」と思うほど大きく深いタンクがいくつもあります。
※仕込みの期間はモブキャップをかぶっての見学になります。
焼酎を熟成させるためのシェリー樽は、ヨーロッパのスペインから輸入しているそう。
ほかにも原酒をタンクや甕・樽に貯蔵・熟成させており、貯蔵容器によって香味が違ってくるらしいから驚き。長いもので5年以上も熟成しており、どんな味わいなのだろうとシェリー樽の香りに包まれながら想像しました。
最後は様々な種類の麦焼酎をたのしんで♪
もし運転の心配がなければ、ぜひ楽しんでいただきたい試飲スペース。
蔵見学で焼酎の知識がついたなら、その違いがわかるはず?!
甕で熟成した焼酎とシェリー樽で熟成した焼酎の味わいの違いや、同じ焼酎でも度数の違いだけで味が全然違う気がします。中にはキノコのお酒や伝統の常圧蒸留でつくる元祖麦焼酎など、ほかでは飲めないものもあり、ついつい全種類飲みたくなっちゃう!お気に入りの商品を見つけたら、買って帰ることもできます。
おすすめの飲み方を聞いたり、保存方法を聞いたりして、ご家庭でゆっくり味わって✨
我が家で購入したのは「壱岐の島 伝匠」!
商品紹介ページによると、「江戸時代より受け継がれた伝統技法で素材のもち味を最大限に引き出した、昔ながらの壱岐焼酎。米の旨み・甘味と麦の香りが広がります。」とのこと。
殿川さんオススメの飲み方は、コーヒー割り!飲みやすいし美味しいので、ついつい飲みすぎちゃうみたい💦飲み過ぎには注意して、オリジナルジンと麦焼酎を楽しもうと思います!
〈 オリジナルGINブレンド体験 〉 所要時間 : 1時間 体験料金 : 2,000円/人(税込) 受入人数 : 2名~6名 予約方法 : 電話(・月~土、祝日 0920-45-2111 ・日曜専用 080-5275-1742) 体験場所 : 壱岐の蔵酒造 |