地元ライター発信!壱岐旅ブログ
【日帰り温泉まとめ】壱岐島の高濃度温泉でポッカポカ
小さな島にもかかわらず多くの温泉施設を有する壱岐島。
開湯から1500年以上もの歴史を持つ壱岐島の温泉は、島民の生活に欠かせません。
特に湯本温泉は、療養規定約15倍の高濃度温泉として知られ、島外からもたくさんのお客様がいらっしゃいます。今回はそんな壱岐島の温泉を気軽に楽しんでいただくために、日帰り入浴できる温泉を紹介します。
※料金や営業時間などは、2025年1月10日時点での情報です。変更することもございますので、事前に各施設にお問い合わせください。
掲載日:2025年01月25日
ライター:壱岐旅編集部
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壱岐島の温泉
約1700年前に神功皇后が立ち寄り、応神天皇の産湯に使わせたという伝説がある湯本温泉は、“子宝の湯“としても親しまれています。
泉質はナトリウム-塩化物温泉で鉄分と塩分を豊富に含み、源泉69℃、赤褐色のにごり湯が特徴。源泉は13あり、すべての温泉施設が自家源泉・源泉かけ流しという贅沢さ。温泉に含まれるミネラル分の濃さは、家庭用入浴剤の90倍以上とも言われています。保温・保湿に優れた「熱の湯」で効能は神経痛やリュウマチ、冷え性、外傷などで、短い時間つかるだけで体を芯から温めてくれます。また、塩化物イオン値も高いため「美肌の湯」とも言われています。温泉成分を流さずにそのまま体を拭くことで、保温や保湿の効果が高まるそうです。
湯本湾に映る夕日の絶景を眺めながらゆったりと温泉に浸かれば、日常の疲れもすっかり忘れて、身も心もリフレッシュすること間違いなし!源泉の違いはもちろん、景色や湯船の違いからお好みの温泉を探してみてはいかがですか?温泉という天の恵みを思う存分ご堪能ください。
Column
すこやか温泉のパリパリ
温泉マニアが歓喜する謎の「パリパリ」
温泉の表面にあらわれる謎の白い膜「パリパリ」
その正体は、大理石や鍾乳石の成分でもある炭酸カルシウムの沈着「石灰華」。これがあらわれるのは、温泉の有効成分が豊富に含まれている証拠!1番風呂でよく見られます。温泉マニアの中にはそれを好んで開店アタックする方もいるのだとか… 早起きして、みなさんも「パリパリ」を楽しんでみてください。
湯川温泉
ステンドグラスが輝き、目からもお湯からも癒される湯川温泉は、地下1,000mから汲み上げた温泉を源泉かけ流しで提供しています。汲み上げたばかりは約49℃の源泉を湯船に溜め、41℃になるように流す源泉の量を調節しているそうです。また、2024年11月にパイプの工事をして源泉の汲み上げ方を6年前の方法に戻したため、弱アルカリ性のぬるぬる透明色のお湯から、弱酸性の鉄分豊富な茶褐色のお湯に戻ったとのこと。
同じ敷地内にカフェや焼肉店があるため、お風呂の前後に楽しめます。家族でご飯の後にゆっくり温泉に浸かるのもいいですね♪
会員制度もあり、1か月(9,000円)・半年(45,000円)・1年(72,000円)と会費を払えば何回でも入り放題!日常的に温泉に入りたい人にはもってこいです。
看板ネコのキャラメルちゃんとダイマルちゃんがいるそうで、会えたらラッキー!(取材時はどこかにお散歩中でした…😿)
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営業時間:14:00~21:30(最終受付21:00)
休業日:無休
住所:長崎県壱岐市郷ノ浦町片原触416
電話番号:0920-47-2251
入浴料:大人600円、小学生300円、0歳~未就学児100円
備考:無料駐車場あり(30台)、回数券あり(大人1綴り11枚6,000円)
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Column
小金丸幾久さんの晩年の作「湯口河童」
現在の壱岐市郷ノ浦町出身の小金丸幾久さんは、世界で活躍した彫刻家。この湯川温泉がオープンする際に連絡を入れたら、快く「湯口河童」を寄贈してくれたそうです。芦辺港にある「少弐資時公」像の作者でもあります。
高峰温泉
高濃度温泉である湯本温泉の中でも名高い高峰温泉は、大正3年から島民の憩いの場となっています。
偶然取材時に利用されていた80代の男性は、怪我をしたら決まって高峰温泉に通うそう。「わたしらが子どもの時から、やけどやら切り傷やらできたら、親から連れてこられよったもんね~」と、笑顔で話してくれました。ここのお湯に傷口をつけると、治りが早くなるというから驚きです。まるで医者いらずの湯!?
それもそのはず!元来、高峰温泉は創業者で医者の白川氏が診療所兼湯治場として開いたそうです。地元の日帰り客はもちろん島外からも多くの方が温泉を利用し「霊泉高峰」とも呼ばれていたんだとか…
他の湯本温泉の中でも源泉の温度が低く、炭酸ガスの量が多いことから、科学的にも湯治の効果が期待できます。
脱衣所も冷暖房完備で安心です♪
後継者不在で4年間休業していましたが、2024年6月に待望の再オープンしました。みなさんも"霊泉"に浸かってみてはどうでしょう。
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営業時間:8:00〜19:00
住所:長崎県壱岐市勝本町立石西触200
電話番号:0920-43-0008
入浴料:大人(中学生以上)500円、小学生200円、0歳~未就学児 無料
備考:無料駐車場あり
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山口温泉
壱岐で唯一の一般公衆浴場である山口温泉は、どんな方でも立ち寄りやすいような仕組みづくりに力を入れているそうです。
2024年11月の泉質調査の際には「ナトリウム-塩化物温泉」が「ナトリウム-塩化物強塩温泉」に改められ、湯本温泉郷の中でも特に高濃度成分を含むことが証明されています。
腰痛に悩んでいた方が、山口温泉に毎日通っていたら痛みが和らいだという話もあるそうです。その方はそれから20年近くも通っていらっしゃるんだとか…
「健康には血行促進が一番ですからね!」と明るく語る代表の方も、毎日朝と夜には温泉に入るそうです。「血圧が高い人にもおすすめしたい。私も血圧測定しているけど、温泉に入った後は数値がいいからね!」とおっしゃっていました。朝に入ると、その日1日の体の動きがよくなるのだとか?!
入浴後には有料の休憩所が完備されており、釣り客や湯治のお客さんがよく利用されています。6時間まで利用でき、その間は大浴場に入り放題!そのため、休憩しながら心ゆくまで入浴できます。
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営業時間:6:30~19:00(18:30最終受付)
(家族風呂 7:00~20:00(19:00最終受付))
住所:長崎県壱岐市勝本町本宮南触400
電話番号:0920-43-0900
入浴料:大人400円、小人150円、幼児80円
家族風呂:大人1名利用の場合 1000円
大人2名利用の場合 1500円、小人400円 幼児200円
備考:無料駐車場あり(大型バス駐車場2台)
貸し出し休憩スペースあり(6時間1人1200円)
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すこやか温泉
家族風呂が9つもあるすこやか温泉には、家族連れのお客様や1人でゆっくり浸かりたいお客様が多く来るそうです。
公衆浴場はコンパクトでプライベートな印象ですが、男湯と女湯の天井がつながっていて隣の話し声が聞こえてくるので、なんだか心まで温かい気持ちになります。
公衆浴場でも家族風呂でも1番風呂に見られるパリパリ(湯の華)は、前日の夜に溜めた源泉が40度近くまで冷めた時にできるそうです。そのため、家族風呂のいくつかは朝に掃除して源泉を溜め、ちょうど夕方くらいにパリパリができるようにするんだとか…。朝1番でなくてもタイミングが良ければ、パリパリに出会えるかもしれません。
また、温泉利用客の楽しみの1つでもある温泉たまごは、1つ60円!75度の源泉で25分温めてつくります。入浴料の支払い時に注文すると、お風呂上がりにいただくことができます。すこやか温泉に行った際はぜひ食べてみてください!
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営業時間:9:00~21:00(最終受付20:00)
住所:長崎県壱岐市勝本町本宮南触1323-3
電話番号:0920-43-9588
入浴料:大人400円(中学生以下は半額)
家族風呂:大人700円(中学生以下は半額)
一番湯:大人1,200円(中学生以下は半額)
備考:無料駐車場あり(15台)、休憩室あり、温泉卵(1個60円)
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温泉宿で日帰り!
湯川温泉地区には源泉かけ流し湯を楽しめる温泉旅館があります。その中でも時間帯によって日帰り温泉として利用できる温泉宿を紹介します。
①国民宿舎 壱岐島荘
自慢の展望風呂で、壱岐の海と空、夕陽に赤く染まる景色を眺めながらゆっくり湯舟につかると、日常から離れてのんびりとした気分になります。特に婦人病・外傷などに効果があり、古くは「湯治の湯」として親しまれてきました。
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利用時間:9:00~16:00
入浴料:大人400円、小人300円
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②旅館 千石荘
米蔵を改装したレンガ造りの大浴場は、大きな梁と高い天井で開放感があり、歴史を感じるレトロな雰囲気。ステンドグラスも壁一面に張られていて、その美しさと温泉の赤褐色が融合しています。浴槽も左右で深さと温度が違うよう考えられた造りで、全身浴・半身浴と入り分けできるちょっと変わった浴槽になっています。浴槽の角にはかわいらしい河童がいて、温泉温度の調整の案内をしてくれています。
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利用時間:13:00~20:00
入浴料:大人400円、小人200円、幼児150円
家族風呂:大人600円、小人300円、幼児200円
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③奥壱岐の千年湯 平山旅館
壱岐屈指の人気のお宿、老舗の平山旅館。湯本温泉発祥の地と言われる温泉が湧いており、赤茶けた鉄錆(サビ)色に濁った露天風呂が歴史を感じさせてくれます。源泉の蒸気を利用した蒸し風呂も人気で、全身が微細な温泉ミストに包まれ、肌の保湿や代謝促進など美容に効果が期待できます。平山家は2組の双子ちゃんを授かっていて、子宝の湯を証明されています!
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利用時間:8:00~21:00(最終入館20:00)
入浴料:大人800円、小人300円、幼児150円
家族風呂:1時間3,000円
(家族風呂は、17:00~19:00宿泊者のみ)
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これでばっちり!正しい入浴法を解説
①入浴前後には水分補給を!
最低でも15分前に、無糖のスポーツドリンクや麦茶などで水分補給をしましょう。熱いお湯につかっていると体温が上がり「入浴中熱中症」や「脱水症状」引き起こすことがあります。
②安全のためにも、正しくかけ湯をしよう!
お湯につかる前に必ず行う「かけ湯」。実は衛生面のためだけではありません。心臓から離れたところから順にゆっくり温めてあげることで、水圧と温度変化による血圧の急変動を予防します。夏に冷たいプールに入る時と同じように「足→膝→腰→お腹→胸→かぶり湯」の順でかけ湯をしましょう。
③温冷交代浴で血行促進!
温かい湯は「血管の拡張作用」、冷たい水は「血管の収縮作用」をもち、「温冷」を繰り返すことで血流がよくなり、疲労物質の減少や自律神経失調症の予防にも効果が期待されます。「40度ほどのお湯で温めるを3分→30度ほどの冷たい水で冷ますを1分」を3~5回繰り返すと効果的だそう!最後はしっかり温まって終わってくださいね。
Column
【湯本温泉の神様?!】阿多彌神社
壱岐市勝本町にある神社で、大巳貴命(通称 大国主命)と少彦名命の2柱の神様をお祀りしてる壱岐の延喜式内社二十四社のうちのひとつ。
「あたみ」の名が「熱海」ともとれることから、温泉の神様とされ、この地の温泉 湯本温泉の神様 として親しまれています。