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【壱岐島最前線】豊かな海から教わった『アジングの新基軸』〜常識からの脱却〜

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恵まれた壱岐の海で、すっかりアジングに魅了されてしまったうちのパパ。

 

逃した魚は大きかったらしく、しょっちゅう1人反省会が開かれているようです。


ここからはそんなパパにアジング考察を紹介してもらいます。

*今回もまた専門的な用語が並んでいて、私には難しい文章になっています。

新しいトビラを開くまで


壱岐のデカアジ用タックルは2年間の試行錯誤で結論に辿り着いたと考えていました。

しかし追求欲が止まらないのが釣り人の性。

深みにハマり沼ってしまうのが釣道の世界。


■今日もマズメ撃ち
 

相変わらず毎日のようにデカアジのみを狙う日々。『壱岐島』という夢のフィールドでやっているので、尺上アジの釣果は年間300本を優に超えています。
しかし、裏を返せば人の何倍も悔しい思いをしています。
 

釣り損ねた魚をいかにして取るか」
 

アジングの概念を取り払い、今のシュチュエーションに適応させる事を考えていきました。
 

その過程の中で、スピニングタックルそのものの弱点がどうしてもネックになります。

その弱点とは、スピニングリールで軽いものをより遠くに飛ばすためには、細いラインを使わざるえないという事です。

 

■ラインに対する疑念

私はデカアジを狙う時にはメインラインにPEライン0.3号を使用していました。

 

障害物のないオープンエリアであればそれでも充分な強度があります。

しかし、釣りをしていると堤防の壁やロープ、テトラやシモリ根などでラインが擦れたりします。
また、ロッドガイドでも多少なりともラインは傷んできますし、指先のカサカサでも傷付けてしまいます。

 

少し何かに触っただけでも致命傷になってしまう細糸PEは扱いが繊細過ぎる事がネックになっていました。

 

私の場合、マズメではテトラ帯でやるのでデカアジとのファイトからランディングまで、テトラに擦られない様に特に注意しないといけません。

ましてや短い時合いの中で尺上アジと5回以上、多い時には10回以上ファイトをするので、もう少しラインに対するストレスを緩和したいと考えていました。


 

そこで考えたのがベイトアジングです。

 

ベイトアジングに挑戦

私のベイトタックル歴は、中高生の時に安物タックルでバスフィッシングをしていたのと、二十歳過ぎ頃にベイトシーバスをちょっとかじった程度です。なので約20年ぶりの使用。
 

「2g程度の軽量リグを自分にキャストできるのか?」

「バックラッシュが頻発して、釣りにならないのでは?」

と、やる前はかなり心配しました。

 

でも挑戦する価値があるはず。


 

なせなら、ベイトタックルの最大のメリットは『ラインの太さを選ばない事』だと考えたからです。



■ベイトタックルのライン考察
 

まずは使用頻度の高い2gジグヘッドをつけて試投しました。メインラインの太さは0.4〜0.8号で試しましたが、どの太さでもキャスト飛距離は変わりませんでした。

しかもPEライン0.3号を巻いたスピニングタックルとのキャスト飛距離も若干劣る位でさほど変わりません。
これでラインの太さに幅を出せるようになりました。

 

そしてロングリーダーも試してみました。1.5〜2.5号のリーダーをスプールに巻き込める様に4ヒロ取ってみたところ、螺旋状にラインが放出されるスピニングリールとは異なり、ベイトリールはノット部分の引っ掛かりがなく、ガイド抜けがスムーズです。


 

問題のバックラッシュは、ある程度練習すれば、力まずに普通にキャストする分には全くと言っていい程起こりません。20年前のベイトリールとは比べ物にならない位高性能になっていました。ベイトタックルをやった事のある方ならすぐに慣れると思います。


 

■現在のラインシステム
 

巻いているメインラインは、軽量リグを使うアジングでは破格のPE0.6号(AVE10lb)。

リーダーはフロロ2号(約7.4lb)を3ヒロ。


 

メインラインが太くなっても飛距離はスピニングと変わらないので、根掛かりしてもノット部よりもなるべくジグヘッドとの結束部で切れる様に太めのPEライン。

ロングリーダーなので、エステルラインよりも潮馴染みが良く、魚に少々潜られたり突っ込まれたりしても、擦れる部分は摩擦に強いフロロリーダーのみになりました。

 

これまでのスピニングタックルでは考えられないラインセッティングが可能になりました。


 

今考えると、デカアジ狙いに繊細さを持ち込むのは最初からハンデを背負ってやっているようなもので、リスクでしかなかったです。もちろん細糸PEでもデカアジは取れますが、直線強度も耐摩擦性も大幅に上がるのは単純に事故が減るので安心感が半端ないです。

 

私にはメリットだらけに感じました。

 

他にもベイトリールにしてからは、

ベールを起こさずにキャストできるので手返しが良くなりました。

また、クラッチひとつでレンジを下げる事ができるのでより細かくレンジを刻める様になりました。

そして何よりキャスティングが楽しくなりました。


 

■今回購入したタックル

根魚狙いやチニング、メバルプラッキング、時にはバスフィッシングなどライトゲームの汎用性が高く良かったです。

 

ロッド : ビームスインテ 6.4UL(fishman)

リール : SS AIR TW 8.5L(DAIWA)


 

ちなみにベイトリールで使用するPEラインはしなやか系よりもハリ・コシのあるタイプの方がトラブルが少なくおすすめです。
 


■推しのアイテム

最後に、最近のお気に入りジグヘッドを紹介します。
 

『宵姫AJカスタム』(LUXXE)
 

ショートシャンクなのでワームに対してフックサイズが小さいのではないか、とも思いましたが、アジはワームの頭の方を狙って喰ってくるので寧ろショートシャンクは掛かりが良いです。

鈎先は「信頼のがまかつ」なので鈍り難く、刺さりは充分。鈎の軸の強度は、ライトゲーム用ジグヘッドの中では今まで試してきたどの太軸鉤よりも強いです。

このサイズと強度は、小アジから大アジまで対応しますので、まさに壱岐島アジングにピッタリです。

 

おわりに


今回のパパのアジング考察は以上になります。


 

たくさん釣れたときには両親に送って食べてもらうことも。
発泡スチロールはスーパーでもらい、氷は漁協で100〜300円で購入できます。

 

アジに限らず、壱岐の海産物を新鮮なまま送ることができて喜んでもらっています。


厳寒期にあたる12月から3月には壱岐のアジは最盛期を迎えます。

これから壱岐ではパパにとっての一番暑い季節が始まります。

 

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