地元ライター発信!壱岐旅ブログ
【元寇750年】激戦地やかくれ穴、千人塚……歴史をひも解くスタンプラリー
「元寇(げんこう)」、モンゴル帝国(元朝)と属国の高麗によって日本が侵攻された事件。2024年は蒙古襲来から750年の年です。元寇に関わりのある自治体は「元寇所縁(ゆかり)のネットワーク」を発足させ、各地で元寇にまつわるシンポジウムなどが開催されています。
長崎県松浦市、壱岐市、対馬市、福岡県福岡市の元寇に縁のある4都市では、昨年に引き続き2024年もスタンプラリーを実施。元寇ゆかりの地をはじめ、名所を巡りながら歴史を感じられるスタンプラリーとなっております。4都市合計のチェックポイントは28カ所、うち壱岐の名所は7カ所。今年もご紹介して、豪華賞品狙っちゃいます。
キャンペーンは~2025年1月31日(金)まで。
掲載日:2024年11月12日
ライター:田口有香
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壱岐内に7か所。特産品GET!の元寇スタンプラリー
全28か所のスポットの内、壱岐市内には7か所のスポットがあります。
壱岐市内だけでも、スタンプ5個でA賞(福岡市、対馬市、壱岐市、松浦市の4市うち、いずれか1市の特産品)を狙うことができます。
「元寇スタンプラリー」スタート!の前にアプリ「furari」をGet!
スタンプラリーはすでにスタートしており、来年2025年の1月31日まで実施中です。
まずは「博物館」からスタート!!
最初に向かったのは、「一支国博物館」。
博物館は特に元寇ゆかりのものはないとのことですが、壱岐の歴史にまつわる様々なものが展示してあります。
最後の激戦地「新城古戦場」
文永の役では、最後の激戦地であったとみられる場所、「新城古戦場」。
近くの新城神社には、当時、壱岐を治めていた壱岐守護代・平景隆の墓所があります。平景隆は元軍と戦い、樋詰(ひのつめ)城に包囲されて自害したとされています。新城神社は、樋詰城の跡地とされています。
美しき「姫御前」、この地に眠る
蒙古襲来の報を大宰府に伝えるため、壱岐を治めていた壱岐守護代・平景隆の娘『姫御前(ひめごじょう)』。
道中で元軍が射た毒矢に射られ、無念の思いで自害したとされ、その亡骸を葬られているとされている場所です。
もう一つの激戦地「唐人原古戦場」
「唐人原(とうじんばる)古戦場」も激戦地の一つとされています。
今回はチェックポイントではありませんが、すぐに近くに「高麗橋(こーれーばし)古戦場」もあります。
県道沿いの標柱があります。
900隻、約400人が上陸した「馬場先元軍上陸地」、「浦海元軍上陸地」
文永11(1274)年10月3日、2万5千の元軍(蒙古軍・高麗軍)を乗せた900隻の船団は、14日には壱岐へと侵攻し、
島の北西部にある浦海(うろみ)、馬場先(ばばさき)、天ヶ原(あまがはら)の海岸から上陸しました。
チェックポイントは浦海と馬場先です。
Column
勝本浦でほっと一息といったら、、
スタンプラリーの休憩に、「ISLANDBREWERY」!!
伝統と革新が織りなすクラフトビールを味わえます。
1887年創業以来、地元の暮らしに寄り添い、壱岐の豊かな文化とともに焼酎文化を継承した来た原田酒造。2021年、5代目が酒蔵をリノベーションし、壱岐初のクラフトビール醸造所「ISLAND BREWERY」を立ち上げました。
「魚に合うビール」を目指し、壱岐特有の白麹を使用した爽やかな酸味とフルーティーな香りのビールは、地元の海の幸と抜群の相性です。
もちろんビールもありますが、ソフトドリンクやポテトやマフィンなどの軽食もあって、一息入れるのにぴったりです。
お持ち帰りもできて、次のスポットに行くのまでに車内で楽しむことができます。
最難読の場所!「自徳庵のかくれ穴」
島の真ん中あたり、住吉神社から郷ノ浦へ進んむ道を左にそれたところにあるのが「自徳庵(じどくあん)のかくれ穴」。
白木に黒字で「自徳庵のかくれ穴」と案内があります。
自徳庵(ジトカン)は、元寇の襲撃来島民が避難に利用されたとされる「隠れ穴」です。杉山の木の土手際にあり、考え約5メートル、幅約3メートル、高さ約2メートルの大きな穴です。
弘安の役割で老若男女問わず逃げ延びた島民は、残忍な元軍の兵からも肩にも覆い、悪夢のような時が過ぎのをずっと待ってたと言われています。
箱崎、国分、勝本といった場所に同様の「隠れ穴」が残っていますが、自徳庵の隠れ穴が最も大きく、その緊張と恐怖を物語る歴史の遺構として今も伝えられています。
壱岐7カ所コンプリートで、いざ応募
学校では学ばなかった「元寇」の歴史を知り、壱岐で奮闘した人々の姿や場所に触れることできました。
対馬・松浦・福岡にも、どのような悲劇があるのか、他の地にも行ってみたくなりました。歴史をひも解く「元寇スタンプラリー」、おすすめです。
今年は一度目の元寇襲来「文永の役」から750年を迎え11月末にはシンポジウムも開催されます。
気になる方はぜひチェックしてみてください!
- 元寇750年シンポジウムについてくわしくはこちらから
- 一支国博物館 特別講座 壱岐の中世(鎌倉時代)~元寇ものがたり
- 一支国博物館 特別講座 文永の役750年特別講演『モンゴル襲来の考古学研究最前線』